ボヘミア・ピン・ニズボウルは 分厚いブランクに ハンドで 深く切り込みますから
山谷が鋭く ために 青火が走り キラキラと 眩い光の芸術を 演出します。
レッドクリスタル(純硬質 人工水晶)
(今作のライトガラスではありません。
アンティック ヴィンテージ店のお取り扱いは 中古品の世界ですが
お熟成アインのは ピカピカの 新品です。
当店のお品は 総て 現地在庫を漁らず(現地では B品の販売があり
その混入を避けるため) 欧州代理店を通じて 各メーカーに 発注しております。
チェコのボヘミア地方には 2~300社のカッティングメーカがありまして ピン・キリ乍ら
皆ボヘミアを呼称しております。しかしブランク(加工前のボディ)を作れるのは たった四軒
しかありません。(ムラノ島に 手作りの ヴェネツィアンクリスタッロ工房が 4軒しか残って
いないのも 共に千数百年を今に生きる 両者の奇しき偶然でしょうか) その中でもニズボウル
村の リックル社が 最高だとチェコの人は申します。あるんですよ!アインには!その最高の
ニズボウルが! 人呼んでボヘミアNo.1(ピン)細密・鋭角なハンドカットです。
80838ベース305に貼付されていたラベルは今は無き在りし日の グラスエキスポート社のものでした。チェコスロヴァキアが 共産主義国であった時 国立のグラスエキスポート社は ボヘミアンクリスタルの輸出独占権を保持し 日本代理店へは 最高のニズボウルのみを 厳選輸出しておりました。チェコ共産政権が瓦解して自由主義国になると共に独占放棄さされました。雨後の筍のように林立するコンペチターは値段競争から安価な品を堰を切った如く世界へ日本へと送り出したのです。「悪貨は 良貨を駆逐する」 正に地を行く如く 哀れニズボウル死守せんとするグラスエキスポート社は自由化後1年を経ずして倒産の憂き目を見ました。
アインはニズボウル村のリックル社に発注するのですが日本代理店に未練のあるニズボウルはアインのオーダーも捨難くグラスエキスポート社のラベル(箱だけニズボウル)を貼付して出荷してきました。やがて 煮え切らぬ代理店に業を煮やしたリックル社は高価なニズボウルに拘るアインにニズボウルラベルを貼付する決断を下しました。アインにはその時からニズボウル・シグネチャー・クリスタルが 睥睨しております。今や 時代は ボヘミアライトガラスへ 到っております中でアインは2段階上のニズボウルを頑固に取り扱っております。