ボヘミア・ピン・ニズボウルは 分厚いブランクに ハンドで 深く切り込みます
から 山谷が鋭く ために 青火が走り キラキラと 眩い光の芸術を演出します。
レッドクリスタル(純硬質) ライトガラスではありません。
参考:ボックス
キャンディーボックス
チェコのボヘミア地方には 2~300社のカッティングメーカがありまして ピン・キリ乍ら 皆ボヘミアを呼称しております。しかしブランク(加工前のボディ)を作れるのは たった四軒しかありません。(ムラノ島に 手作りの ヴェネツィアンクリスタッロ工房が 4軒しか残っていないのも 共に千数百年を今に生きる 両者の奇しき偶然でしょうか) その中でもニズボウル村の リックル社が 最高だとチェコの人は申します。あるんですよ!アインには!その最高の
ニズボウルが! 人呼んでボヘミアNo.1(ピン)細密・鋭角なハンドカットです。
キャンディーボックス150に 貼付されていたラベルは 今は無きグラスエキスポート社のものでした。チェコスロヴァキアが 共産主義国であった時 国立のグラスエキスポート社は ボヘミアンクリスタルの輸出独占権を保持し 日本代理店へは 最高のニズボウルのみを 厳選輸出しておりました。チェコの共産政権が瓦解して 自由主義国になると共に 独占権は 放棄さされました。雨後の筍のように 林立するコンペチターは 値段競争から 安価な品を 堰を切った如く世界へ 日本へと 送り出したのです。「悪貨は 良貨を駆逐する」 正に地を行く如く 哀れ ニズボウルを死守せんとする グラスエキスポート社は 自由化後 1年を経ずして 倒産の憂き目を見ました。アインはニズボウル村のリックル社に 発注するのですが 日本代理店に未練のあるニズボウルは アインのオーダーも捨て難く グラスエキスポート社のラベル(箱
だけニズボウル)を貼付して 出荷してきました。やがて 煮え切らぬ代理店に 業を煮やしたリックル社は 高価なニズボウルに拘る アインに ニズボウルラベルを 貼付する決断を下しました。アインにはその時から ニズボウル・シグネチャー・クリスタルが 睥睨しております。
今や時代は ボヘミアライトガラスへ 到っております中で アインは 2段階の ニズボウルを頑固に取り扱っております。